お知らせ

ピエロ・カップッチッリ氏への追悼

誠に残念な訃報ですが、主に1960年代後半から1970、1980年代に活躍した美声のバリトン歌手ピエロ・カップチッリ氏Piero Cappuccilli(1929年生、1930年生説あり)が7月12日に逝去されました。

日本では特に2度に亘る『シモン・ボッカネグラ』の名演が忘れられません。『リゴレット』『マクベス』を含む数々のヴェルディ全曲スタジオ録音盤の他にも『清教徒』などの名盤も残しました。

歌手引退後は後進の指導に当たられ、その柔和で熱意溢れる姿勢は多くの生徒から長い間慕われていました。

生前のイタリアオペラ界での業績を称え、オペラを愛する方々と共に往年の名唱と思い出を偲び、謹んでご冥福をお祈り申し上げたく存じます。

2005年7月20日
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エットレ・バスティアニーニ研究会 2013年度活動行事計画

Activities of The Association for 2013
Attivita dell’Associazione in 2013

2013・1~2013・12

1月5日大阪音楽会(第8回)

☆♪★♫主に会員の方々の歌とピアノの演奏を楽しみます。
会場
日本基督教団浪花教会
日時
PM2:30~5:00



演奏会プログラム

ピアノ演奏

1 大井千世 メンデルスゾーン「春の歌」/ ショパン「ノクターン遺作」嬰ハ短調 
2 藤田牧子 リスト「ため息二長調」三つの演奏会練習曲集第3番 
8 水沼寿和 リスト「ハンガリー狂詩曲」第12番嬰ハ短調

3 角南治之 トスティ「もう、君を愛さない」
12 角南治之 ロッシーニ《グリエルモ・テル》「動いてはならない」
4 武井正之 チャイコフスキー《エウゲニー・オネーギン》「恋は年齢を問わぬもの」
5 大谷陽子 ベッリーニ《夢遊病の女》「ああ、信じられないわ」~「最高に嬉しいの」
6 刈米興子 ドニゼッティ《ポリウト》「何故か心地よい涙が頬を伝う」
13 刈米興子 ドニゼッティ《ファウスタ》「あなたはもはや天国で安らかに」
9 志熊道夫 マルティーニ「愛の喜び」モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》「窓辺においで」
10 横川隆一 トスティ「秘密」「夢」
11 丸山幸子 ヴェルディ《オテッロ》「柳の歌」~「アヴェ・マリア」

オペラ2重唱

7 山口俊二&丸山幸子 レハール《メリー・ウィドゥ》ワルツ「唇は閉ざされて」
14 角南治之&大谷陽子 ヴェルディ《リゴレット》~「休みの日にはいつも教会で」

歌伴奏者 大井千世(大谷・角南・丸山)、浦 史子(志熊)、
藤田牧子(横川・山口&丸山)、 水沼寿和(刈米) 
※ 数字は演奏順

演奏水準がレベルアップしたと皆様から喜んで頂け、最後の演目《リゴレット》2重唱は拍手喝采でした。3人のピアノ独奏は素晴らしく、歌曲、オペラアリア、2重唱があり、そして一般に声楽の場合女性が多いが、バス歌手の出演まであって本当に多彩なプログラムで楽しいという声をたくさん頂きました。
20130105アップ用


1月18日東京ミニ音楽会(第7回)

☆♪★♫主に会員の方々の歌とピアノの演奏を楽しみます。
会場
文京区シビックホール 練習室2
日時
PM4:00~5:30



演奏会プログラム

ピアノ独奏

5  ピアノ独奏 水沼寿和 ショパン「舟歌」

1 仲村知子 ヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》「炎は燃えて」マスカーニ《カヴァレリア・ルスティカーナ》「ママも知るとおり」
2 丸山幸子 ヴェルディ《オテッロ》「柳の歌」~「アヴェ・マリア」
3 久保庭重夫 シューベルト「鳩の使い」中田喜直「行く春」
4 刈米興子 ドニゼッティ《ロアン家のマリア》「神よ、どうか御慈悲を」、《ポリウト》「なぜか快い涙が頬を伝う」

全員合唱

6 日本の童謡・唱歌

ピアノ伴奏者 竹内知子(仲村、丸山、久保庭、全員合唱曲)水沼寿和(刈米) 
※ 数字は演奏順


2月16日 大阪 勉強会(第30回)

「アンドレア・シェニエ」

革命時のフランスの世相とシェニエやジェラールのモデルについて。映像や音源から作品を楽しみ、名テノール名バリトン名ソプラノで歌われたシーンを見ます。バスティアニーニの名唱も聴きます。

解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko Katsuragawa
Commentatrice:kiyoko Katsuragawa
会場
大阪市駅前第2ビル 大阪市立総合生涯学習センター 6階
第2研修室
日時
総会PM1:30~2:00 勉強会 2:00~5:00


実在のアンドレア・シェニエや原作を資料と共に解説。革命時のフランスの世相、既存の体制や様式を打破しようとする風潮、シェニエの詩の韻を踏むという従来の約束事に拘束されない作風が当時の人々の要求に合致したこと、それが彼を時代の嬰児にした。またジェラールのモデルは当時、大勢存在した。革命時の混沌ぶりとその影響を受けた人々の悲劇をオペラにしたジョルダーノのヴェリズモ的音楽と近代音楽の到来。イッリカの台本の巧さ。歌手たちに求められる歌の表現から、ドラマはどう深められ伝わるかなど歌手の聴き比べからも検証。

感想 普段は音楽と歌手の声ばかりしか興味なかったが、フランス革命の前後の社会がよく理解でき、今後のオペラ鑑賞に大変プラスになった。革命時の混沌と指導者たちのセクト主義で多くの人命が失われた背景が明瞭にわかって、このオペラの本当の悲劇を実感できた。革命時のことと、係わった人物の話しに感心した。ジョルダーノの音楽作りは心に残る。解説でドラマとオペラの両物体の内側を見せて貰えたような気がした。

3月31日 東京 勉強会(第25回)

「タイース」 新しい資料に基づきタイースの背景など

エジプト悠久の神々の国からキリスト教国となる時代の少し前の物語です。アレクサンドリアの繁栄と宗教。
マスネの音楽と心に沁みるバスティアニーニのアタナエル歌唱の魅力の世界へ。

解説 丸山 幸子
Commentator: Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Sachiko.Maruyama
会場
品川区立中小企業センター 3階 小会議室
日時
総会PM1:30~ 勉強会2:00~6:00


古代からの遊女の存在、ローマとエジプトの関係、キリスト教の弾圧と普及、神の存在のテーマを作家アナトール・フランスが小説にした『タイース』。これを2012年没後100年になるフランスの大作曲家マスネが見事にオペラ化した《タイース》の世界を解説。バスティアニーニ31歳時のライヴ録音のアタナエル歌唱の秘めた情熱と抒情性を湛えた歌に感嘆する。

感想 ★これまでは《タイース》のCDを聴くたび、マスネの耽美的な音楽と、バスティアニーニのこんこんと溢れるような美声が印象に残り、それらに浸るだけでした。煩悩と信仰のせめぎあいだけではない、宗教に深く根差した問題を描くドラマであることを知ったのは、とても興味深いことでした。❤今回のお話も大変興味深く拝聴しました。いつもながらの話しと資料が広くて深く濃く感嘆する。初めてあの瞑想曲のメロディーに、バスティアニーニの声が寄り添うように出てくる部分を聴いた時、あまりの官能的な美しさに呆然としました。❡ 「タイース」についてのお話や映像も、このオペラを深く味わうためのよい導きになり感謝しています。それにしても、バスティアニーニのアタナエル、苦悩する若い僧をどうしてこれほど自然に、しかも気品をもって歌うことができたのでしょうね?彼は大げさな演技はしないだけに、よりストレートに役柄の真実が伝わってきます。❥❥エジプトのキリスト教の歴史がこのようであったかと今日はここで随分知ることができた。勉強になりました。✪☸今迄自分では《タイース》はよく知っているつもりだったけど、こんなにきちっとわかった感じを持ったことがなかった。改めて深い内容の作品だと認識できた。❥♫今までの勉強会でも深く切り込んだ内容だったが、今回は「出色の出来だった」。家できっちり資料を読んだが、かって解説書でここまで書かれた文を読んだことがない。あれだけの事柄の内容をよく提供された。自分自身が《タイース》に抱いていた持論・立ち位置が間違っていなかった、と確信が持てた。資料もアレクサンドリアの焼けた図書館跡の写真など見られて良かった。資料で作家フランスについて触れた「ドレフェス事件」も昔の映画「ゾラの生涯」でこの事件のシーンを見て深い印象で記憶にあったことが思い出された。

6月8日 大阪 勉強会(第31回)

「運命の力」 ヴェルディ生誕200年 有名大作曲家円熟期、音楽作風の集大成と新たな模索の結晶作品

声楽とドラマ性表現、作風を見ます。バスティアニーニの多くのライヴ録音からその優れた歌唱も聴きます。

解説 丸山 幸子
Commentator: Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Sachiko.Maruyama
会場
大阪駅前第2ビル 大阪市立総合生涯学習センター6F 第2研修室
日時
PM2:00~5:00

運命の力s-P6080104

ヴェルディのロマン派から近代音楽へと移行する試みが鮮明に表れた。この作品は愛されている割に上演が少ない。改訂版で3幕4幕で一部カットされる版もある。まずは初演版と改訂版の変更箇所の把握によって、ヴェルディが意図した初演版1幕 暗 2幕 明・静・静 3幕 暗・明・暗 4幕 明・暗シーン展開が、改訂版では崩れ、進行面でつじつまが合わなくなる箇所を認識する。そうすると、なんとか場面展開で繋げていることも把握できる。オーストリア継承戦争背景や、スペインでの騎士団存在と歴史、アルヴァーロとレオノーラの微妙な愛の表現なども語る。

感想 ❤普段この作品を表面的にしか聴いていなかったが、《運命の力》がこれほど知る内容がある作品と思っていなかった。✩映像もたくさん見られて深い内容の話しを聞くことができてためになった。バスティアニーニの声、歌唱力、表現力と存在感は圧巻だった。☸作品の周りのことでこれほどの内容があるのかと驚いた。❥作品や話のことも勉強になったが、バスティアニーニの声に本当に感動する。♫いろいろ勉強になったが1958年のテバルディ、コレッリ、バスティアニーニの歌には驚くばかりで感動する。✪よく調べて話してくれている。ありがとう。等のお声を頂きました。


6月22日 東京 勉強会(第26回)

「レニャーノの戦い」

ローマ帝国復活を夢見た教皇の介入により、複雑化したイタリア事情とコムーネの誕生。

解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM2:00~6:00


当時の教皇、神聖ローマ皇帝の権力関係を踏まえた史実レニャーノの戦いの背景。作品からも北部同盟の誇りが見え、リソルジメントは歌詞と音楽に織り込まれている内容で解説。
感想 ★あらすじの80%が恋愛物語という作品ですが、当時のイタリアの政治情勢を重点にして語られました。神聖ローマ帝国の皇帝フリードリッヒ一世(通称バルバロッサ)は武力で北イタリア都市国家を押さえつける。それら諸都市はロンバルディア同盟を結び、反乱を起こす。レニャーノの戦いは1176年にこの同盟軍が神聖ローマ帝国軍を破った戦闘。筋は、軍司令官ロランドの妻リーダが、死んだと聞いていた婚約者だったアリーゴに再会したことから始まる悲劇。ロランドの誤解と怒り、リーダの苦しみ、アリーゴの苦悩と死。ロランドを歌うバスティアニーニの豊かに広がる声は、視覚を伴わなくても聴き手に場面を容易に想像させる力がありました。《レニャーノの戦い》は1849年の作曲ですが、1850年代のリゴレットやトロヴァトーレと比較して、ヴィルトゥオーゾ的な歌唱を重視している点、興味深く思いました。 ✰✰ こういう経過で北部同盟が結成されたことを知ってこのオペラの理解度が急激に増した。/ 今まではストーリーと歌手の声だけを聴いていたが、だんだんとオペラの楽しみ方が分かってきた。/ 教皇や神聖ローマ皇帝の歴史がわかってきて、解説にとても感心した。/ レニャーノの位置がわかり嬉しい、興味が沸いた。/ 私が持っている数少ないOPERA本には詳しく記したものがなかったのでやっとしっかり理解出来た!

8月24日 東京 夏のお楽しみ特集(第5回)

《オルフェオ》 オペラとバレー

黄泉の国に行った妻を捜して三途の川を渡る夫の行動とは

解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM2:00~


オルフェオとエウリディーチェの悲劇はグルックやオッフェンバックもオペラ化していますが、ヤコポ・ペーリの作曲《エウリディーチェ》は現存する世界最古のオペラで、初演は1600年10月6日。そのころの演奏ではリュートがイニシアチブを取り、トランペットやチェンバロがそれに従っていた。メロディーは単調でいながら、難しい声域での長音や繊細な技巧が要求される点、当時の声楽がすでにハイレベルに達していたことが想像できる。

11月4日 大阪 勉強会(第32回)

「ヴェルディとワーグナー大研究」
ヴェルディ&ワーグナーの作品群に見る思想

解説 錦職 昭彦
Commentator: Akihiko.Kinsyoku
Commentatore: Akihiko.Kinsyoku
会場
ザ・パレスサイドホテル 京都
日時
PM1:00~5:00

20131104


京都の会場で初めて勉強会を開催した。ヴェルディとワーグナー生誕200年祭にふさわしい両巨匠の代表作から、二人の秀逸さ・音楽性・特色・個性・オペラへの理想の違いなどを、《リゴレット》《ドン・カルロ》《オテッロ》《ジークフリート》《神々の黄昏》《パルシファル》から、比較も含めて紐解かれた。ヴェルディらしい展開と劇的アリアとワーグナーを意識させる後期作品、両巨匠に通じる2重唱描写場面、ワーグナーの哲学性が滲む場面の解説も含まれた。満席の参加者から、「改めて両作曲家の描く奥深い面が見えた」「作品の意図する深い面を知り、鑑賞の仕方にヒントを得た」等の感想を頂いた。

11月30日 東京 勉強会(第27回)

「アッティラ」
古代ローマ崩壊直前、西ヨーロッパに恐怖を覚えさせたフン族の王

解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM1:30~6:00


アッティラの勢力を認め、ローマ、ヨーロッパを守ろうと交渉した東西ローマ帝国皇帝たち。滅ぼされる前のアクイレイアの町の雰囲気イメージを資料で見て貰う。ヴェルディ作曲当時の音楽様式の華麗さ、台本作家の途中投げ出しの影響を受けたマイナス面はあるが、作品の力とヴェルディの才能を音楽で実感して貰った。


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エットレ・バスティアニーニ研究会 2012年活動行事計画表

Activities of The Association for 2012 
Attivita dell’Associazione in 2012

2012・1~2012・12

2012年は1月25日にバスティアニーニ没後45年
9月24日は生誕90年

1月9日大阪音楽会

主に会員の方々の歌とピアノの演奏を楽しみます。
会場
日本基督教団浪花教会
日時
PM3:00~5:00

20120109

1月29日東京ミニ音楽会

主に会員の方々の歌とピアノの演奏を楽しみます。
会場
Pure Stage 地下鉄赤塚駅 第10藤ビル 3F
日時
PM4:00~6:00

20120129

2月11日 大阪 勉強会

「プラテー」ブルボン王家のオペラ

解説 桂川 清子・藺牟田 敬子
Commentator: Kiyoko Katsuragawa
Commentatrice:kiyoko Katsuragawa
Commentator: Takako Imuta
Commentatrice:Takako Imuta
会場
難波市民学習センター OCATビル4階 第2研修室
日時
総会 PM1:30~2:00 勉強会 2:00~5:00

3月24日 東京 勉強会

「バスティアニーニ没後45年、生誕90年 歌手人生20年の芸術」

 

~ 貴重映像、珍しい音源と写真紹介、生涯も辿ります ~

解説 丸山 幸子
Commentator: Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Sachiko.Maruyama
会場
品川区立中小企業センター 中講習室
日時
総会PM1:30~ 勉強会2:00~6:00

5月13日 大阪 勉強会

「バスティアニーニ没後45年、生誕90年 歌手人生20年の芸術」

 

~ 貴重映像、珍しい音源と写真紹介、生涯も辿ります ~

解説 丸山 幸子
Commentator: Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Sachiko.Maruyama
会場
大阪駅前第2ビル 大阪市立総合生涯学習センター6F 第2研修室
日時
総会 PM1:30~ 勉強会 2:00~5:00

6月3日 東京 勉強会

「ドン・ジョヴァンニ」

~ オペラ上演におけるドン・ジョヴァンニ像 ~

解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM2:00~6:00

7月29日 東京 夏のお楽しみ特集

~ 音楽を彩る興味深い理論について ~

解説 水沼 寿和
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatore: Kiyoko.Katsuragawa

会場
品川区立中小企業センター
日時
PM2:00~

9月2日 大阪 特別勉強会

「音・音楽のしくみ」

~ 親しんでいるオペラからやさしく解説 ~
オペラ旋律表現の効果・音楽の構成がわかると更に深く楽しめるでしょう。

解説 大井 千世
Commentator: Chise.Oi
Commentatrice: Chise.Oi
会場
大阪駅前第2ビル 大阪市立総合生涯学習センター6F 第2研修室
日時
PM2:00~5:00

20120902

11月17日 大阪 勉強会

「タイース」

~ エジプト悠久の神々の国からキリスト教国となる時代の少し前の物語です。~ 
アレクサンドリアの繁栄と宗教。マスネの音楽と心に沁みるバスティアニ ーニのアタナエル歌唱の魅力の世界へ

解説 丸山 幸子
Commentator: Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Sachiko.Maruyama
会場
阿倍野市民学習センター
日時
PM2:00~5:00

11月18日 東京 勉強会

「アンドレア・シェニエ」

解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM2:00~6:00

12月 大阪 音楽会と亡年会

~主に会員の方々のピアノと歌の演奏を楽しみます ~

※東京ミニ音楽会  は2013年1月の開催となります。




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エットレ・バスティアニーニ研究会 2011年活動行事計画表

Activities of The Association for 2011 
Attivita dell’Associazione in 2011
2011・1~2011・12

1月23日 東京 ミニ音楽会

~主に会員の方々の歌とピアノの演奏を楽しみます。~
会場
Pure Stage 地下鉄赤塚駅 第10藤ビル 3F
日時
PM4:00~6:00
プログラム 歌
会田 訓子 「魔法使いと私」シュヴァルツ《ウィキッド》
刈米 興子 「あなたはもはや永遠の国で安らかに」 ドニゼッティ《ファウスタ》
「あの恩知らずは私を裏切った」 モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》
久保庭 重夫 「おやすみ」  シューベルト  《冬の旅》 
「奥さん、これが旦那の恋人のカタログ」  モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》
多田 暁美 多田 暁美「さようなら、過ぎ去った日々よ」 ヴェルディ《ラ・トラヴィアータ》
「白月」  本居 長世
丸山 幸子 「歌に生き、恋に生き」  プッチーニ  《トスカ》 
「それでは遠くへ行きましょう」  カタラーニ  《ワリー》
ピアノ伴奏 刈米 興子のみ水沼 寿和、他伴奏は竹内 知子 (敬称略、五十音順)
ピアノ演奏
水沼寿和 「ヴェネツィアのゴンドラ競技」  ロッシーニ=リスト 
「うぐいす」  アリャビエフ=リスト 
「献呈」  シューマン=リスト

2月27日 大阪 勉強会

パリアッチ

 

~仮面劇と「コメディア・デラルテ」の系譜~

解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa
会場
阿倍野ベルタ3階 第2会議室  大阪市立阿倍野市民学習センター
日時
総会PM1:30~ 勉強会 2:00~5:00


3月19日 東京 勉強会
取りあえず中止

東日本巨大地震発生により、諸事情に鑑み、開催を延期します。
被害に遭われました地域の皆様に、ご家族知人の方々に深く御見舞申し上げます。

「ヴェルディオペラの洗練性をソプラノ音楽から見る」

 

~ ヴェルディ進化熟達の道とソプラノパートへの真実の魂が入った旋律との関係~ 
~ バスティアニーニの歌唱や多くの作品から検証 ~

解説 丸山 幸子
Commentator: Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Sachiko.Maruyama
会場
品川区立中小企業センター 中講習室
日時
総会PM1:30~ 勉強会2:00~
延期しました3月19日の勉強会を4月30日(土)に開催します。 会場と開始時刻は変わりません。

5月5日 大阪 勉強会

「清教徒とエルナーニ」

 

~ ボローニャ来日公演に合わせて作品構成と音楽面のポイントを。歴史背景を知ると更に楽しい! ~

解説 丸山 幸子
Commentator: Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Sachiko.Maruyama
会場
大阪駅前第2ビル 大阪市立総合生涯学習センター6F 第2研修室
日時
PM2:00~5:00


6月5日(日) 勉強会

「ルクレツィア・ボルジア」

 

~ スペイン出身法王の娘ルクレツィアの運命 ~

解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM2:00~

7月30日(土) 大阪 勉強会

「ノルマ」

ベッリーニの大傑作をもっと深く味わいましょう。サザーランドの名歌唱を中心に見ます。
解説 やました とおる
Commentator: Toru Yamashita 
Commentatore: Toru Yamashita
会場
大阪市難波市民学習センター OCAT 4階 第2研修室
日時
PM2:00~5:00

8月21日(日)

「ロメオとジュリエット」

~ オペラとバレーに見る恋人たち~
解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター

11月5日 大阪 勉強会

「リヒァルト・ワーグナー 大好き、大嫌い」

解説 錦職 昭彦
Commentator: Akihiko.Kinsyoku
Commentatore: Akihiko.Kinsyoku
会場
大阪駅前第2ビル 大阪市立総合生涯学習センター 6F
第2研修室
日時
PM2:00~5:00

バスティアニーニファンはオペラ通が多く、ワーグナーファンや関心のある方が多いことから企画しました。多角的な視点から解説されました。欧米の名だたる詩人作家作曲家哲学者化学者評論家たちの批評や論文、コメントからワーグナーの多方面な才能の分析と解説をされた。更に、一方で彼の特異な性格にも映画カットシーンから触れられ、改めてワーグナーの全貌を知る手ががりに近づきました。ワーグナーを意識したヴェルディ作品や《蝶々夫人》故ポネル演出など示されました。


11月20日 東京 勉強会

ラモー「プラテ」

ブルボン王家のオペラ
解説 桂川 清子・藺牟田 敬子
Commentator: Kiyoko Katsuragawa
Commentatrice:kiyoko Katsuragawa
Commentator: Takako Imuta
Commentatrice:Takako Imuta

ロッシーニ「ランスへの旅」

ブルボン王家のオペラ
解説 千代田 晶弘
Commentator: Akihiro Tiyoda
Commentatore:Akihiro Tiyoda
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM2:00~

ブルボン王家、フランス王室の話とオペラの関連性を取り上げました。いつもながらオペラの深い背景と歴史の積み重ねから生まれるオペラ芸術に参加者はやや興奮気味になられた。


12月 大阪 ミニ音楽会と亡年会

主に会員の方々のピアノと歌の演奏を楽しみます。
東京のミニ音楽会は12月または2012年1月の開催となります
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エットレ・バスティアニーニ研究会 2010年活動行事計画表

Activities of The Association for 2010 
Attivita dell’Associazione in 2010
2010・1~2010・12


1月24日 東京 ミニ音楽会

~主に会員の方々のピアノと歌の演奏を楽しみます。~
会場
Pure Stage 地下鉄赤塚駅 第10藤ビル 3F
日時
PM3:30~
東京新春ミニ・コンサート 2010・1・24 PM15・45~18:00
プログラム 歌
氏家和朗 小林秀雄「楽葉松」 ヴェルディ《マクベス》「憐れみも誉も愛も」
刈米興子 トスティ「別れの歌」ベッリーニ《ノルマ》「幼い子供たち」
ベッリーニ《アデルソンとサルヴィーニ》「暗雲の後に」
久保庭重夫 ベッリーニ《夢遊病の女》「懐かしきこの心地よい場所」
ヴェルディ《シモン・ボッカネグラ》「悲しい胸の思いは」
白水寛子 プッチーニ《マノン・レスコー》「この柔らかなレースの中に」
プッチーニ《トゥーランドット》「この御殿の中で」
多田暁美 杉山長谷夫「出船」 山田耕作「ペチカ」 木下牧子「さびしいカシの木」
氏家和朗 ヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》「きみの微笑み」
ヴェルディ《仮面舞踏会》「お前こそ心を汚すもの」
丸山幸子 ベッリーニ「優雅な月よ」プッチーニ《蝶々夫人》「ある晴れた日に」
ピアノ演奏
水沼寿和 チャイコフスキー(プレトニョフ編曲)《くるみ割り人形》より
サン=サーンス「ワルツのかたちによる練習曲」
奥寺由紀子 全員合唱と手話指導 「冬景色」「たき火」「ゆき」「早春賦」「ふるさと」竹内知子
歌の伴奏全て (演奏順序は五十音順で行われました)

2月11日 大阪 勉強会

ウエルテル

 

~私の見聞した「ウエルテル」~

解説 藺牟田 敬子(いむた たかこ)
Commentator: Takako.Imuta
Commentatrice: Takako.Imuta

マスネ「ウエルテル」の音楽

ゲーテ原作の舞台ヴェッツラルと神聖ローマ帝国&誕生地フランクフルトについて

解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa
会場
大阪駅前第2ビル
大阪市立総合生涯学習センター 6F 第2研修室
日時
PM2:00~5:00
費用
費用: 参加費 (会場使用協力費、資料代)
会員は1000円 会員外1500円


3月22日 東京 勉強会

エルナーニ

 

ヴェルディ「エルナーニ」と原作ユゴー「エルナーニ」登場人物と時代背景
~ロマン派誕生のいきさつと芸術に及ぼした影響 ~

解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM2:00~6:00


3月 年会費更新振り込み案内

4月4日  大阪 臨時勉強会

「ワルキューレ」

解説 やました とおる
Commentator: Toru Yamashita 
Commentatore: Toru Yamashita
会場
大阪駅前第2ビル
大阪市立総合生涯学習センター6F第2研修室
日時
PM2:00~5:00
費用
費用: 参加費 (資料代)
会員は500円 会員外1000円

「ワーグナー入門には《ニーベルングの指環》が良く、そしてその中でも最も親しまれ人気のあるのが、この作品です。
ドラマの面白さ、広い登場人物の繋がりが明確になり、次作に進展する様子が読み取れます。天上・地上・地下の世界のドラマが人間社会の感情を密に織り込んで進展します」等の解説を映像と共にわかりやすく熱く話されました。

5月22日 大阪 オペラツアー参加者のための解説鑑賞会

※旅行参加者説明会兼ねます。
解説 丸山 幸子
Commentator: Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Sachiko.Maruyama


5月26日 東京 オペラツアー参加者のための解説鑑賞会

※旅行参加者説明会兼ねます。
解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa


6月 第4回バスティアニーニオペラツアー

バスティアニーニゆかりの町と人々を訪問、パリでは作曲家やオペラゆかりの地を散策し美術館鑑賞も可能です。

6月19日~6月30日 パリ4泊イタリア6泊 計10泊12日
オペラ鑑賞作品「ワルキューレ」バスチーユ /「ペレアスとメリザンド」コミック座 / 「ファウスト」スカラ座 /「アイーダ」「蝶々夫人」ヴェローナ野外劇場


7月31日 大阪 総会 ツアー報告会・勉強会

「ファウスト」

原作者の意図とオペラ作品 グノーの持つ宗教音楽精神とオペラ音楽
解説 丸山 幸子
Commentator: Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Sachiko.Maruyama
会場
大阪駅前第2ビル
大阪市立総合生涯学習センター 6F 第2研修室
日時
PM1:30~
「ファウスト」PM2:30~5:00

深い内容と広い視野からの解説に喜んで頂けました。
グノー《ファウスト》の理解は、音楽のみでは不十分です。
ファウストが悪魔と契約する前段階の神(大天使)とメフィストの会話がポイントで、ゲーテの意図した作品の支柱です。
オペラ構成の理解が深まり、ファウストを扱った他作品オペラのベルリオーズとボーイト作品の理解や楽しみも増します。
ベルリオーズとボーイト作品の特色や違いも取り上げながら、原作のエキスをグノーはどうオペラに構成したか。グノーの宗教学者に近い矜持を音楽に遺憾無く発揮しただけでなく、登場人物たちのドラマまで見せる才能など、幅広く解説しました。

参加者の感想:

  • オペラが歴史、文学などと繋がっていることがよくわかった。
  • ゲーテの原作の詩をドイツ語で学生の時に読んでいて、深い解説に改めて懐かしく思い出された。
  • 凄い内容だった。まさしくオペラの研究会と言える。
  • ファウストの話の原点がよくわかった。
  • いつも丁寧で深い解説で勉強になる。真面目でしっかり取り組んでいる。

8月7日 東京 総会 ツアー報告会・勉強会

「ファウスト」

原作者の意図とオペラ作品 グノーの持つ宗教音楽精神とオペラ音楽
解説 丸山 幸子
Commentator: Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Sachiko.Maruyama
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM1:30~
「ファウスト」PM2:30~6:00

参加者の感想:

  • 東京でも「凄い!」という声を頂きました。
  • いろいろな角度から話して貰うと、背後の文学やその作品のポイントがよくわかってオペラ作品の理解も深まる。
  • 無声映画の「ファウスト」も珍しいし良かった。
  • バスティアニーニの歌はやっぱり素晴らしい!

9月23日 東京 夏の特集

「マノン」と「マノン・レスコー」

アベ・プレヴォー原作「マノン・レスコー」と18世紀
オペラ&バレーの幕割
解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター
日時
AM10:00~夜まで


11月27日 大阪 勉強会

「ヴェルディオペラの洗練性をソプラノ音楽から見る」

ヴェルディ進化熟達の道とソプラノパートへの真実の魂が入った旋律との関係
バスティアニーニの歌唱や多くの作品から検証
解説 丸山 幸子
Commentator: Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Sachiko.Maruyama
会場
大阪駅前第2ビル
大阪市立総合生涯学習センター 6F 第2研修室
日時
PM2:00~5:00


11月23日 東京 勉強会

「パリアッチ」

仮面劇と“コメディア・デラルテ”の系譜
解説 杉村 淳子・桂川 清子
Commentator: Atuko Sugimura,Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Atuko Sugimura,Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM2:00~6:00

参加者の感想:

  • このような話を初めて知った、教えてくれて良かった。
  • オペラがこれほどいろいろな事を含んでいるとは知らなかった。

12月12日 大阪 ミニ音楽会と亡年会

第6回 大阪 ミニ コンサート

2010年12月12日(日) フェリーチェ音楽院  演奏 3:00~5:00

プログラム


ピアノ演奏
シベリウス 『即興曲』第5番 『ロマンティックな情景』
大井千世
プッチーニ 『歌に生き、恋に生き』トスカ
丸山幸子
トスティ 『君なんか、もう』
横川隆一
中山晋平 『波浮の港』『鉾をおさめて』
山口俊二
ピアノ演奏
グラナドス 『12のスペイン舞曲集』より 
メヌエット、オリエンタル、アンダルーサ、バレンシアーナ
藤田牧子
ガスタルドン 『禁じられた音楽』
角南治之
ピアノ演奏
ショパン『マズルカ』作品7-2、17-2、17-4
『ノクターン』27-2
大井千世
プッチーニ『妙なる調和』トスカ
横川隆一
カタラーニ『それでは、遠くに行きます』ヴァリー
丸山幸子
ヴェルディ『終わりの日は来た』
『私は死にます』ドン・カルロ
角南治之
ピアノ伴奏/大井千世

主に会員の方々のピアノと歌の演奏を楽しみます。
東京のミニ音楽会は12月または2011年1月の開催となります。

2010年9月8日(火) イタリアオペラ講演会

~ポイントを知ると楽しいオペラ~
大阪駅前第1ビル開業40周年イタリアン・フェスティヴァル


講師 丸山幸子

お問い合わせ イタリアン・フェスティヴァル事務局
産経新聞開発(株)事業部内

電話 06-6633-6858
FAX 06-6633-2709

会場
大阪駅前第1ビル B1F オープンドア
日時
PM4:00~5:30
費用
無料
主催
大阪駅前第1ビル運営協議会他
後援
イタリア政府観光局、イタリア総領事館、大阪市、大阪日伊協会他
協賛
株式会社大林組、大林ファシリティーズ株式会社、三菱電機ビルテクノサービス株式会社他
Comments: コメントは受け付けていません。

エットレ・バスティアニーニ研究会 2009年活動行事計画表

Activities of The Association for 2009 
Attivita dell’Associazione in 2009
2009・1~2009・12

2月14日 大阪 勉強会

「アドリアーナ・ルクヴルール Adriana Lecouvreur」

~女優はいつ誕生したか、ザクセン(サクソニア)伯爵は何故パリに~

解説 桂川 清子
Commentator: Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Kiyoko.Katsuragawa
会場
大阪駅前第2ビル 大阪市立総合生涯学習センター 6F
第2研修室
日時
AM10:00~
費用
費用: 参加費 (会場使用協力費、資料代)
会員は1000円 会員外1500円

3月21日(土) 東京 勉強会

「セヴィリアの理髪師」から「フィガロの結婚」
da『Il barbiere di Siviglia』a『 Le nozze di Figaro』

 

~すてきな人生、本当にフィガロは町のなんでも屋。ボーマルシェの似姿か。/ 伯爵夫人ロジーナは幸福?~

解説 桂川 清子
Commentator: Mrs.Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Signora.Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM2:00~
費用
費用: 参加費 (会場使用協力費、資料代)
会員は1000円 会員外1500円

5月

年会費更新振り込み案内

5月17日(日) 大阪 総会 勉強会

演出の時代検証 Verifichiamo “ L’epoca della regia

~オペラ演出とは、問題点と今後への提言・展望~

解説 山下 徹/ 西木 正/ 丸山幸子
Commentators : Toru Yamashita, Tadashi Nishiki, SachikoMaruyama
Commentatori: Toru Yamashita, Tadashi Nishiki, Sachiko Maruyama
会場
大阪駅前第2ビル 大阪市立総合生涯学習センター 6F
第2研修室
日時
PM1:30~総会 会員のみ
PM2:00~勉強会 「演出の時代検証」
費用
費用: 参加費 (会場使用協力費、資料代)
会員は1000円 会員外1500円

演出の時代検証

映像と共に演出の意味と成り立ち、成熟した演出と変容などを検証する。 山下徹と丸山幸子から演出の歴史や意味について解説資料と共に話した。西木正から実際の多くの映像から解説頂いた。(敬称略)

演出家も色々な制限下で演出を行わざるを得ないと思いますが、何かの規範は守るべきで、それには高い教養と美意識が欠かせないのでは。オペラも同様、芸術を鑑賞するには、より関連知識を深めることによって、芸術をより楽しむ事ができると考えています。Q&Aの時間があればよかったと思っています。(2時間半程の時間内で確かにQ&Aの時間は取れず、終了後の懇親食事会で話は続いた)

最近の演出には年齢的についていけないものと感じていましたので詳しいテキストと貴重な映像を見せて頂きながらのお話しはとても良かったです。

いろいろ映像を見ながら解説があり、ともかく演出全てについて勉強できた。

オペラは歌い手の歌唱力と演技力が第一だと思っていましたから、あまりに突飛な演出で無く歌い手が良ければ良いというか…位しか思っていませんでしたので演出を見る目が新たになりました。

バスティアニーニの映像について

バスティアニーニの映像の明るい表情から、幸せな時期があったことがわかり、だからこそ早世の悲しさを改めて深くした。

バスティアニーニにはあの映像のまま幸せでいて欲しかったです。

驚いた。このような映像があったのですね。

開催者から一言

オペラ演出についてはどれだけ時間があっても話すことが尽きない位に深くて広く面白いテーマで、これを検証することは鑑賞者も見識を深め育っていかねばなりませんね。
バスティアニーニの貴重映像は感慨深く思われたようです。

7月18日(土)  東京 総会 勉強会

イル・トロヴァトーレ Il Trovatore

~ドラマの進行と性格描写よりも音楽の奔流が先に走った~
作品の力となった主役4人を掘り下げてみよう~

解説 丸山幸子
Commentator: Mrs.Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Signora.Sachiko.Maruyama
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM1:30~総会 会員のみ
PM2:00~勉強会「イル・トロヴァトーレ」
費用
費用: 参加費 (資料代)
会員は500円 会員外1000円

≪イル・トロヴァトーレ≫は、ヴェルディ全作品の中でも特に躍動するリズムと旋律の音楽美に溢れています。なによりバスティアニーニが1963年10月「第4次イタリア歌劇団」来日公演で演じ歌った愛着ある作品でもあります。舞台での声と姿は、多くのファンを生み、そのファンとなった人の心に何十年と住みつき消え去ることはありません。 馴染み深い作品ですが、背景には世継ぎ争いの史実があります。この問題を絡めた原作戯曲とオペラ台本歌詞を参考に、4人の登場人物の心理や葛藤の構成力と音楽の魅力を話しました

参加者のご感想

やはりルーナ伯爵のバスティアニーニは素晴らしい。声もなにもかも違う。

原作とオペラの構成の話などにしびれ、いろんなお話に目からウロコでした。背景の歴史の話をもっときいていたかったほどです。

オペラの歌詞を疎かにしてはいけないこともわかりました。また長年例会に参加してきて、オペラに対する感じ方 聴きかた見かたについて私自身本当に勉強になり、好きな人同士が集まると話が尽きることなく、生き甲斐になります。
これもバスティアニーニのおかげでしょうか。オペラって素晴らしいですね。 東京と大阪が合流出来る時があれば良いですね。

開催者から一言

解説が鑑賞に少しでもプラスになられたようでしたら嬉しいです。オペラは知的好奇心が連鎖して広がる楽しい芸術ですね。
バスティアニーニの病気発覚前の映像で、リラックスした幸せな笑顔をご覧になられて驚かれたようでした。オペラやリサイタル、シエナのパリオ伝統行事で見せる顔とは全く違った明るい表情でした。

8月29日(土)  東京特別例会

「夏のお楽しみ映像鑑賞会」

解説 桂川 清子
Commentator: Mrs.Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Signora.Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター 3階 小会議室
日時
PM6:00~
費用
費用: 参加費 (資料代)
会員は500円 会員外1000円

10月25日(日)  大阪 勉強会

「ボーマルシェから生まれたオペラ・セヴィリアの理髪師 IL barbiere di Siviglia che e` nato da Beaumarchais」

~パイジェッロとロッシーニの音楽比較・反骨精神の人ボーマルシェ~

解説 丸山幸子
Commentator: Mrs.Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Signora.Sachiko.Maruyama
会場
大阪駅前第2ビル 大阪市立総合生涯学習センター 5F 第1研修室
日時
PM2:00~5:00
費用
費用: 参加費 (会場使用協力費、資料代)
会員は500円 会員外1000円
終了後  懇親食事会あり

「闘うボーマルシェが生んだフィガロ」、『セヴィリアの理髪師』から『フィガロの結婚』は、ボーマルシェの生涯と生き方がオペラに反映されているシーンやパイジェッロ、ロッシーニとモーツァルトの音楽などを15シーンの映像から見て頂きました。

バスティアニーニは1953年にパイジェッロの《セヴィリアの理髪師》を舞台で歌い、1956年はロッシーニのこのタイトルロールをスタジオ録音の他、数多く舞台で歌いました。当日は1956年8月のナポリライヴ公演CDを聴いて頂きました。触れ出る美声と若々しい快活なフィガロの歌唱力はどのバリトン歌手の歌唱も及びません。

11月28日 東京

「カルメン Carmen」

~メリメの功績、ロマ人カルメンの恋愛は本気?~

解説 桂川 清子
Commentator: Mrs.Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Signora.Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM2:00~
費用
費用: 参加費 (会場使用協力費、資料代)
会員は1000円 会員外1500円

12月13日 大阪 東京

会場
鶴橋 「なにわ創生塾」6階
日時
PM3:30~6:00

プログラム

挨拶 アマチュア、音楽グループ又は個人でコンサートを開かれている方等どのような演奏者にも応援して共に楽しむ趣旨の会で大阪は5回目を迎えました。
《サンタ・ルチーア》
《ラ・ノヴィア》
香山英樹・丸山幸子
香山英樹・全員合唱
ピアノ演奏 ショパン 『ロンド変ホ長調』 藤田牧子
シューベルト『野ばら』/『アヴェ・マリーア』
プッチーニ 『歌に生き、恋に生き』 吉田美樹
トスティ  『夢』 横川隆一
ビゼー   『闘牛士の歌』 乾 哲也
ピアノ演奏 ハイドン『ソナタ第1楽章』/ リスト『愛の夢』 大井千世
『ゆかしい月よ』/ プッチーニ『ある晴れた日に』 丸山幸子
『もう飛ぶまいぞ、この蝶々』 乾 哲也
『妙なる調和』 横川隆一
『何という暗闇』/ 『悲しい胸の思いは』
『ひとり寂しく眠ろう』
武井正之
ピアノ伴奏
松本素矢子
武井正之さん以外の歌のピアノ伴奏は大井千世さん、譜めくり藤田牧子さん
モーツァルト『恋とはどんなものかしら』 全員合唱

ピアニスト3名の方にプレゼントを選んで頂き全員写真撮影。終了後忘年会へ
PM3:30~6:00

Comments: コメントは受け付けていません。

エットレ・バスティアニーニ研究会 2008年活動行事計画表

Activities of The Association for 2008 
Attivita dell’Associazione in 2008
2008・1~2008・12

1月19日(土) 「ミニ・音楽会」東京会場

歌ピアノ演奏を予定しています。

会場
Place
Luogo
両国スタジオ スタジオ プラッツ
日時
午後 3:00~5:00
※終了後、懇親食事会 (実費)
費用
《会場・ピアノ使用料金》1500円~2000円位予定

2月9日(土) 勉強会

「ランメルモールのルチーア」~ウオルター・スコットと歴史小説について~
Theme Lucia di Lammermor
Tema Lucia di Lammermor

解説 桂川 清子
Commentator: Mrs.Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Signora.Kiyoko.Katsuragawa
会場
Place
Luogo
大阪駅前第2ビル 大阪市立総合生涯学習センター 6F
第2研修室
日時
AM10:30~  終了後、懇親会(実費)
費用
参加費 1000円(会場使用協力費、資料代)、会員外:1500円

3月29日(土) 勉強会

「ファヴォリータ」~フランス語版とイタリア語版について

解説 千代田 晶弘

アツフォンソ11世について

解説 桂川 清子
Commentator: Mrs.Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Signora.Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター
日時
PM2:00~
費用
参加費 1000円(会場使用協力費、資料代)、会員外:1500円

5月 年会費更新振り込み案内

6月28日(土)東京会場 総会・勉強会

蝶々夫人」 ~プッチーニの手腕、初演との比較、作品の背後を辿る~

解説  丸山 幸子
Commentator: Mrs.Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Signora.Sachiko.Maruyama
会場
品川区立中小企業センター小会議室 3F
日時
会員はPM1:30~
勉強会はPM2:00~
終了後、懇親会(実費)
費用
費用 参加費 会員は無料
会員外(会場使用協力費、資料代)1000円

7月12日(土)大阪会場 総会・勉強会

「イル・トロヴァトーレ」~戯曲から歌詞を補い、4人の人物の深い内面描写と葛藤のドラマを検証~

解説 丸山幸子
Commentator: Mrs.Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Signora.Sachiko.Maruyama
会場
大阪駅前第2ビル 大阪市立総合生涯学習センター6F 第2研修室
日時
会員はPM1:30~
勉強会はPM2:00~
終了後、懇親会(実費)
費用
費用 参加費 会員は無料
会員外(会場使用協力費、資料代)1000円

8月31日(日)大阪会場

「マクベス」 ~シェイクスピアの悲劇のオペラ化に見るヴェルディの工夫とは~
人間の愚かさを描いて、早くも発揮した腕の冴え!

解説 山下 徹
会場
大阪駅前第2ビル 大阪市立総合生涯学習センター6F 第2研修室
日時
会員はPM2:00~PM5:00 
終了後、懇親会(実費)
費用
会員 1000円、非会員 1500円

東京会場 2008年10月13日(月曜祝日)

「アドリアーナ・ルクヴルール」~女優はいつ誕生したか、ザクセン(サクソニア)伯爵は何故パリに~

解説 桂川 清子
Commentator: Mrs.Kiyoko.Katsuragawa
Commentatrice: Signora.Kiyoko.Katsuragawa
会場
品川区立中小企業センター 中会議室
日時
PM2:00~PM6:00  終了後、懇親会(実費)
費用
参加費 1000円(会場使用協力費、資料代)、会員外:1500円

大阪会場  2008年11月3日(月曜祝日)

「外套」~プッチーニ スランプからの転機 庶民の哀歓をヴェリズモで鮮やかに描く

解説 丸山幸子
Commentator: Mrs.Sachiko.Maruyama
Commentatrice: Signora.Sachiko.Maruyama
会場
大阪駅前第2ビル 大阪市立総合生涯学習センター6F 第2研修室
日時
PM2:00~PM5:00 終了後、懇親会(実費)
費用
参加費 1000円(会場使用協力費、資料代)、会員外:1500円

12月14日(日)

3回ミニ音楽会・東京会場

ピアノ伴奏 竹内知子
歌 刈米興子 ヴェルディ≪エルナーニ≫から「エルナーニよ、一緒に逃げて」/ロッシーニ「スペインのカンツォネッタ」
白水寛子 マスカーニ≪カヴァレリア・ルスティカーナ≫から「ママも知る通り」
前田 英俊 ヴェルディ≪仮面舞踏会≫より「おまえこそ心を汚す者」
水沼 寿和 ピアノ演奏:ショパン: 『ノクターン』

他 秋・冬・X‘マスソングなどを参加者で合唱

会場
PURE STAGE 練馬区田柄2-52-10 第10藤ビル3F
日時
PM3:30~PM5:30 終了後、懇親会(実費)
費用
参加費 1000円(会場使用協力費、資料代)、会員外:1500円


4回ミニ音楽会・大阪会場

ピアノ 大井千世、藤田牧子 歌 横川隆一(T)、乾哲也(Br)、丸山幸子(S)


ピアノ
大井千世


藤田牧子

ショパン
リスト
バッハ
シベリウス
幻想即興曲
ため息
トッカータ二短調
樅の木

歌 ≪ラ・トラヴィアータ≫から抜粋

ピアノ伴奏 大井千世

1幕 「乾杯の歌」
2重唱「幸せなある日」(T,S)
アリア「不思議だわ~ああ、そはかの人か~花から花へ」(S)
2幕 アリア「あの人の傍を離れて喜びはない」(T)
2重唱 ヴィオレッタとジェルモン(S,Br)
アリア「プロヴァンスの海と陸」(B)
2重唱「パリを離れて」(T,S)

ヴァイオリン演奏 エルガー「愛の挨拶」

白木 朋代
会場
フェリーチェ音楽院 阪急西宮北口駅徒歩5分
日時
PM3:00~PM5:00 終了後、懇親会(実費)
費用
参加費 1000円(会場使用協力費、資料代)、会員外:1500円
Comments: コメントは受け付けていません。

2007年4月8日「三大名歌手を偲ぶシンポジウム」第2部から 「エットレ・バスティアニーニに関する報告」Ettore Bastianini

「バスティアニーニについて「心かき乱す憂愁の美声」と題して」

バスティアニーニ Bastianini

丸山 幸子 「エットレ・バスティアニーニ研究会」代表
Sachiko Maruyama

没後40周年を記念し、芸術とその芸術に生きた道を伝え偲ぶ。
バスティアニーニの偉業を称え、故人を偲ぶ観点はただひとつ、歌手として人々に記憶される歌唱芸術を残したことをお伝えしたい。彼自身も人々に自分の声を記憶されることを最後まで願っていただろう。

sachiko maruyamaバスティアニーニが日本で多くの人々の前に登場したのは1963年NHKが招聘したイタリア歌劇団公演「イル・トロヴァトーレ」だった。大バリトン歌手でまだ来日していなかったという点で、そしてルーナ伯爵を歌うということでも期待され待たれていた。美声と歌唱の素晴らしさを知ってはいても、当時は歌う姿を殆どの人が見ることができなかった。公演では声と歌唱力は当然絶賛されたが、それ以上に美しい立ち姿、洗練された歌い方と動き、雰囲気に人々は驚き、しかも相当数の人々を生涯魅了させてしまった。ヴェルディが作ったルーナ伯爵の設定以上にグレードの高い気品ある雰囲気で、恋仇に苦しみ弟を殺したジプシー女まで探す使命を持つ若い伯爵像を見せた。
しかしこの時は結構身体がきつかったと想像できる。前年1962年に癌であることがわかり、1963年1月に誰にも病名を告げずに治療を行いながら歌手活動を続ける決心をしていた。

バリトン歌手として14年間の活躍の中で、来日公演は彼の歌手活動では最後の方に当たり、彼の声の全盛期は病気発覚以前まで1962年秋頃までと言える。
この秋以降、彼は残された今後の道をどう選んだか。
歌手としての生き方を選び、オペラ芸術への思いと信念を忘れなかった。
1963年から最後の舞台1965年12月まで歌い続けたのはこの一念であった。


映像と歌

全盛期残された少ない映像、1955年「椿姫」1957年「イル・トロヴァトーレ」1958年「運命の力」から、美声もさることながら的確な歌唱表現と自然な演技を見る。 シエナのパリオでのRAIインタビュー、「ポリウト」終了後カラスの横にいる姿等の映像も見る。 バスティアニーニらしさに溢れる曲から 「おまえこそ心汚す者」はバスティアニーニの声と歌唱と魅力において良く表出しているうちのひとつである。このアリアをじっくり聴く。聴くものを堪らなくさせる魅力の声、デル・モナコは「憂愁の声」と表現した。高貴な歌からのイメージは本人と一致する等々の特有の魅力を持っていた。


写真から

彼の舞台と彼とシエナとの絆、遺品や親族との交流などを解説しながら紹介。





エピソード等

カラスと同僚としての交流や、カラスが彼の訃報に悲しんだ逸話、デル・モナコの追悼の声、彼の息子が交通事故を起こし危篤となった時の感情などの紹介から、芸術と人間バスティアニーニに迫る。

1952年1月バリトンになってから1965年12月までの14年間の短い歌手活動だったが、44の役柄を演じバス時代を含めると約70の役を演じた。1962年秋、病気に気付いたのは、バリトン歌手となって頂点に達した1958年からまだ数年しか経過していなかった頃だ。劇場から認められ人気歌手となり、オペラに意欲が満ち溢れ、多忙な公演をこなして築いてきた11年は余りにも早くしかも僅かな期間であっただろう。
彼の人生は少年期から歌で認められ、歌手になることだけをめざし、努力してスターバリトン歌手になった。でも僅か11年ではまだまだ歌いたかっただろう。声の不調にも諦めきれなかっただろう。自分が築いた少年期からの夢の実現、芸術への道・オペラが人生そのものだったからだ。
バスティアニーニは歌手としての業績を評価されることを望んでいたはずだし、実際素晴らしい評価を受けていた。それゆえなによりも聴衆に声をまだ覚えておいてほしかっただろう。忘れないでほしい、バスティアニーニの声を、歌唱力をと願っていただろう。だから1963年から1965年まで懸命に歌い続けたのではないだろうか。

最後に三大歌劇場で最後の舞台となった役が全てロドリーゴであったことや、歌手として最後の舞台もロドリーゴ役で三大歌劇場のひとつメトロポリタン歌劇場であった偶然と、息を引き取る時、結婚できなかった最愛の女性に看取られたこれらの偶然は、彼を愛する私達にとっては彼の死を悼み献花のような慰めと敬意を表されたように思える。


以上のような内容でバスティアニーニの没後40周年を偲び語った。 
この後、1965年6月9日~23日まで東京、横浜、大阪での6回のリサイタルで日本を代表する伴奏ピアニスト三浦洋一氏に、2週間余りご一緒された思い出を語って頂いた。

特別ゲスト

伴奏ピアニスト三浦洋一氏 Pianista Youichi Miura

「1965年6月バスティアニーニの6回のリサイタルで2週間余りご一緒できこれほど光栄だったことはない。本当に上品できれいな人だった。舞台のあと、いつも一緒に食事をしていたが、食事する姿まで美しかった。」また大阪でしゃぶしゃぶ料理を三浦氏がご馳走された折りは大変な食欲であったことなど楽しいエピソードを交えてお話下さった。
このほかリサイタル時の「セヴィリアの理髪師」フィガロの早口アリアの箇所では、三浦氏のご解説に参加者は感嘆の声を上げられて見入っていた。
バスティアニーニの生涯最後の録音がトスティの「最後の歌」であったことなども、不思議な因縁を感じると触れられた。「思い出は一杯あるけれど、もしできるものならまた一緒に仕事をしたい。本当に感じの良い人だった」と心の底から懐古されて話された笑顔と熱い思いに参加者の皆様も深く心動かされたご様子だった。


今回の3大歌手が、稀代の名歌手の中でも突出していて、今もってこれら歌手陣の力量を凌ぐ舞台は多くなく、だからこそ敬意を捧げ伝える意義があると考えている。 
また3歌手を知らない世代のオペラファンにも、今日のオペラ芸術と歌手達と比較し、感受、記憶してもらうひとつの機会になれたなら幸いだった。 
しかし、そのようなことよりも、なによりもオペラを愛する多くの参加者と共に3歌手の歌と感動を共有できた会だった。 
今回の催しにおいて、研究会が「エットレ・バスティアニーニ没後40周年」を、1992年25周年、2002年35周年に次いで開催した追悼記念の会と位置付けている。バスティアニーニの墓前で報告したい。


当日の第1部 マリア・カラスと第2部 マリオ・デル・モナコについての内容を簡単に紹介する。
カラス

来日時は全盛期を遥かに過ぎ、オペラ公演もなく、それゆえに日本ではカラスは「大いなる幻影」だと。大歌手と注目される以前からのものと、コンサート活動を中心とした時期までの歌を聴くが、どの時期の声であってもカラスという存在を示していた。まさに100年に一度の大ソプラノであったと締め括くった。

デル・モナコ

日本公演の《オテッロ》や《アンドレア・シェニエ》は、「これぞ彼の真骨頂ともいうべき特色が溢れていた」と語り、シェニエのオペラ映像からも彼独自の領域である声の特徴を解説した。またカストラートの時代からの声の変遷、バリトンの役柄や他のテノールにも言及。最後もデル・モナコの迫真的な《オテッロ》死の映像で終えた。

この後、会場から数階上のパーティ会場で参加者との懇親パーティを行った。

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「三大名歌手を偲ぶシンポジウム」

2007年1月25日はバスティアニーニ没後40周年となります。

2007年4月8日(日)「三大名歌手を偲ぶシンポジウム実行委員会」で、エットレ・バスティアニーニ、マリア・カラス、マリオ・デル・モナコの没後40、30、25周年祭を神戸市のJR三ノ宮駅前、ミント神戸で開催します。ご案内をご覧下さい。

神戸新聞文化センター(KCC)50周年記念

三大名歌手を偲ぶシンポジウム

エットレ・バスティアニーニ(Ettore Bastianini)
没後40年 1922-67
マリア・カラス(Maria Callas)
没後30年 1923-77
マリオ・デル・モナコ(Mario Del Monaco)
没後25年 1915―82

名歌手を語る

マリア・カラス 「大いなる幻影」

やました とおる オペラ講釈家

エットレ・バスティアニーニ 「心かき乱す憂愁の美声」

丸山 幸子 「エットレ・バスティアニーニ研究会」代表

マリオ・デル・モナコ 「強烈な声の炸裂」

千代田 晶弘 オペラ評論家
日時
2007年4月8日(日曜日)午後1時30分より 1時開場
●パーティー( 60名様限定)シンポジウム終了後:同ビル18F、6時~
会場 ミント神戸 大会議室(13F) =JR三ノ宮駅前
参加費
A シンポジウムのみ  3000円
B シンポジウム、パーティー共 11000円
申込み 要予約
シンポジウム・パーティーへのお問い合わせ、お申込みはE-メールへ
主催 三大名歌手を偲ぶシンポジウム実行委員会
神戸新聞文化センター(KCC)
神戸日伊協会
後援 イタリア総領事館
大阪日伊協会
地図
会場地図「ミント神戸」

1982年デル・モナコが亡くなった時、イタリアではバスティアニーニ、カラスについで イタリア・オペラ黄金時代の名歌手達が、星が消えるように去っていったと報道された。

そして2002年没後20周年の時、バスティアニーニ、カラスと同様に人々は忘れると報じられた。
そうだろうか。2007年私達はこの3大名歌手を忘れられるものではない。

エットレ・バスティアニーニ(Ettore Bastianini)

世界遺産の町シエナに生まれたバリトンの名歌手。 その類まれな美声と歌唱力でバリトンのトップスターとして世界のオペラ・ハウスに君臨したが、 無念にも病魔により44才で夭折した。 63年の第4次NHKイタリア・オペラでは極め付きの「イル・トロヴァトーレ」のルーナ伯爵で絶賛された。 65年リサイタルでも来日。 デル・モナコとのスタジオ録音やライヴ録音、カラスとのライヴ録音も多数残されている。 彼の美声は気品と憂愁に包まれ、声と歌唱は彼そのものをイメージさせるほど歌と本人が一致した歌手であった。 ヴェルディバリトンと称えられた。

マリア・カラス(Maria Callas)

今尚不動の名声に包まれた、永遠のディーヴァ。 ニューヨークに生まれたギリシア人。47年イタリアのヴェローナ・オペラ・フェスティバルで、「ラ・ジョコンダ」のタイトル・ロールでデビューし、名指揮者トゥッリオ・セラフィンにその才能を見出され、指導よろしきを得て、スカラ座のトップスターに。来日は73年と74年。ジュゼッペ・ディ・ステーファノとのジョイント・コンサートで、その幻の声を聞かせました。54才になる年の秋に、パリで独り寂しく死す。

マリオ・デル・モナコ(Mario Del Monaco)

フィレンツェに生まれた、黄金のトランペットと言われた強烈な声のテノール歌手。59年、第2次NHKイタリア・オペラ「オテッロ」の主役登場の、「喜べ!」の一声で、私たちの度肝を抜いた。レコード録音でも、バスティアニーニとは数々の名盤を残した。カラスとは専属契約の関係で、正規録音こそないがライヴ録音が残され、スカラ座での競演は伝説となっている。三度にわたって来日した。得意とした役柄は多くオテッロほか、マンリーコ、アンドレア・シェニエ、カニオなど彼の強靭な声と熱く迸る演技は忘れられない。

三歌手と神戸、大阪

飛行機嫌いのデル・モナコは大阪での公演が終わってから、神戸から帰国への船の乗船までの間、 元祖イタリアレストラン「ドンナロイヤ」で故国の味を懐かしんだ。カラスも大阪で歌いバステ ィアニーニも二度目の来日では大阪で歌ってくれた。

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エットレ・バスティアニーニ研究会 2007年活動行事計画表

2007・1~2007・12

2007年 12月15日(土)「勉強会」東京会場

「ランメルモールのルチーア」
解説:桂川 清子
テーマ ランメルモールのルチーア
会場
品川区立中小企業センター  3F 中会議室
時間
2:00 終了後、懇親会(実費)
費用
《会場機器使用料金・資料作成費として》1000円 会員外:1500円

2007年 11月27日(土)「勉強会」大阪会場

ヴェルディが描くバリトンの世界
解説:丸山 幸子
テーマ ヴェルディが描くバリトンの世界
会場
大阪駅前第2ビル  大阪市生涯学習センター 6F 第2研修室
時間
2:00  終了後、懇親会(実費)
費用
《会場機器使用料金・資料作成費として》1000円 会員外:1500円

2007年 7月14日(土)「勉強会」大阪会場

「椿姫」 ・“実在のモデル、小説、戯曲、オペラ、映画で辿る主人公”
解説:丸山 幸子
テーマ 椿姫
会場
大阪駅前第2ビル  大阪市生涯学習センター 6F 第2研修室
時間
午後 1:30から会員のみ。2006年度決算報告と年度計画説明
午後 2:00~5:00 会員外も参加可。“三大名歌手を偲ぶシンポジウム”報告を含む。    ※終了後、懇親食事会 (実費)
費用
《会場機器使用料金・資料作成費として》1000円 会員外:1500円

2007年 6月23日(土)「勉強会」東京会場

「ウエルテル」

・ゲーテと自然主義

解説:桂川 清子

・ゲーテの思い出

解説:藺牟田 敬子
テーマ ウエルテル
会場
品川区立中小企業センター  3F 中会議室
時間
午後 1:30から会員のみ。2006年度決算報告と年度計画説明
午後 2:00~5:30 会員外も参加可。“三大名歌手を偲ぶシンポジウム”報告を含む。   ※終了後、懇親食事会 (実費)
費用
《会場機器使用料金・資料作成費として》1000円 会員外:1500円

2007年 2月18日 (日) 「勉強会」大阪会場

ドン・カルロ
・肖像画から見るスペイン王家
・シラーの原作から
解説:桂川 清子
テーマ ドン・カルロ
会場
大阪駅前第2ビル大阪市生涯学習センター 6F 第2研修室
時間
午後 2:00~5:00※終了後、懇親食事会 (実費)
費用
《会場使用料金・資料作成費として》1000円 会員外:1500円

2007年 2月10日 (土) 「勉強会」東京会場

バスティアニーニの歌唱芸術
・1月25日の命日に因みバスティアニーニの歌唱 を皆様と語りましょう。CDをお持ち下さっても良 いです。また貴重な音源も用意いたします。
解説:丸山 幸子
テーマ バスティアニーニの歌唱芸術
会場
品川区立中小企業センター  サロン室
時間
午後 2:00~6:00※終了後、懇親食事会 (実費)
費用
《会場使用料金・資料作成費として》1000円 会員外:1500円
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エットレ・バスティアニーニ研究会 2006年活動行事計画表

2006・1~2006・12

2006年1月28日 「勉強会」 大阪会場

・「リゴレット」
・「新年会」
・ 「会員のピアノ演奏と歌」
解説:桂川 清子
会場 大阪市立 総合生涯学習センター 6階 第2研修室
コダマビル ピアノレッスンルーム  ※懇親会
時間 10:30~ 終了後、懇親会 (実費)
費用 参加費1000円 (会場使用協力費、資料代)

2006年2月25日 「勉強会」 東京会場

・「ドニゼッティ初期のオペラ、ロッシーニの影響作品」
会員発表:千代田晶弘
・「オペラ歌手百年の歌唱の変遷」とベルカント歌唱の分析
解説:丸山幸子
会場 品川区立中小企業センター内 2階 中講習室
時間 2:00~ 終了後、懇親会 (実費)
費用 参加費1000円 (会場使用協力費、資料代)

2006年5月7日 「勉強会」 大阪会場

-研究会決算報告と活動行事説明-

・「蝶々夫人」~プッチーニの手腕と作品の背後を辿る~
・バスティアニーニの1991年発行伝記の試訳
解説:丸山幸子
会場 大阪市立 総合生涯学習センター 6階 第2研修室
時間 2:00~ 終了後、懇親会 (実費)
費用 参加費1000円 (会場使用協力費、資料代)

6月18日 会費更新振込案内

6月18日  「勉強会」 東京会場

-研究会決算報告と活動行事説明-

・「ラ・トラヴィアタ・椿姫」
解説:桂川清子
会場 品川区立中小企業センター内 3階 小会議室
日時 2:00~ 終了後、懇親会(実費)
費用 参加費1000円 (会場使用協力費、資料代)

9月10日 (日) スタジオ プラッツ (両国スタジオ)東京会場

・交流親睦会とミニ音楽会
会員の皆様他ご同伴の方々と歌を歌ったりピアノを演奏して楽しみましょう。
時間    PM3:00~4:30
費用    参加費 1500円
終了後   懇親食事会(実費)

9月30日(土)  「勉強会」 大阪会場

・「ワーグナー理解はまずRINGから」
会員発表:山下 徹
会場 大阪市立 総合生涯学習センター 6階
第2研修室()大阪駅前 第2ビル
日時 2:00 ~ 5:00  終了後、懇親会(実費)
費用 参加費1000円 (会場使用協力費、資料代)

10月19日(木)  「勉強会」 大阪会場『追加勉強会』

・ 「蝶々夫人」100年の人気の訳
初演版から追加したもの、削ったもの。プッチーニの音楽劇作りの手腕、
舞台芸術への先見性、日本人が抱く作品イメージへの葛藤と発展的解釈。
解説  丸山 幸子
会場 大阪駅前第2ビル大阪市立総合生涯学習センター
6階 第2研修室
日時 2:00~5:00  終了後、懇親会(実費)
費用

会場機器使用料金・資料作成費として:
会員 1000円:非会員1500円

11月19日  「勉強会」 東京会場

・「ドン・カルロ」シラーの研究
会員発表:杉村淳子
・ドン・カルロ周辺について
解説:桂川清子
会場 品川区立中小企業センター内 小講習室
日時 未定  終了後、懇親会(実費)
費用 参加費1000円 (会場使用協力費、資料代)
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碑文プレート除幕式報告

「9月14日 碑文プレート除幕式」

記念碑プレートの下で除幕式と、教会でのミサとコンサートによる追悼記念式典が行なわれました。研究会に出席を要請されていましたが、 “第3回 バスティアニーニ・オペラツアー”準備、日程の接近から列席を断念しました。しかし研究会の代表として会員が出席し、次のような報告と写真を頂きました。

報告

4:30から碑のプレートの下で、マヌエーラさんの挨拶、シルミオーネ市の文化評議員挨拶などと共に研究会の会員として挨拶しました。式の間、何度も日本から、日本の「エットレ・バスティアニーニ研究会」という言葉が聞こえました。バスティアニーニの故郷シエナの彼の地区“パンテーラ”の方が行事につける正装で地区の旗を持ってプレートの下で敬意を表して立っていました。
除幕式の後6:30から追悼の音楽会とミサが教会で開かれ、ペロージ、モーツァルトなどの曲を地元ブレッシャのコーラス団体が演奏されました。聖体拝領の間、バスティアニーニが歌う“Vergin tutt’amor”が流されていました。(写真上、マイクで挨拶・進行をするマヌエーラさん)
9:00から同教会でギターとフルートの演奏があり、その演奏は引き込まれる雰囲気でした。バスティアニーニの「Il barbiere di Siviglia」の舞台衣装の写真が掲げられていて、「カルメン」演奏時にバスティアニーニを偲ぶコメントがありました。深夜まで大勢の参加者の元、厳粛で熱く心揺り動かされた式典でした。

(写真、正面中央上着を持つのがバスティアニーニと同名のお孫さん)

以上のような報告を受けました。そして、マヌエーラさんからも「式はシルミオーネ市関係者と音楽団体、バスティアニーニのお孫さんとそのお母様や、「Ettore Bastianini-Una voce di bronzo e di velluto」(日本語訳「君の微笑み」辻昌宏・辻麻子訳、フリースペース発行)や「Ettore Bastianini-I suoi personaggi」の著者マリーナ・ボアーニョとジルベルト・スタローネ、シエナのパンテーラの方々とそのご家族、司祭等の臨席の中、プレートはパンテーラの旗で覆われ、それを除幕して披露されました。参加者全員に“碑文プレート(targa)は日本の「エットレ・バスティアニーニ研究会」と費用を共同で負担し設置したことを報告しました”」という連絡も受けました。 また式典翌日には、もうイタリアのHP上でも除幕式の様子が写真付きの報告文で掲載されていました。ここでも日本の「エットレ・バスティアニーニ研究会」からの参加を報じていました。バスティアニーニの芸術を研究している研究会にとって、彼の名をシルミオーネに残すことができたことに大きな意義があると考えています。これで没後25周年時にシエナの人々が彼の生家にかけた記念碑のプレートと合わせてふたつとなります。

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