「9月14日 碑文プレート除幕式」
記念碑プレートの下で除幕式と、教会でのミサとコンサートによる追悼記念式典が行なわれました。研究会に出席を要請されていましたが、 “第3回 バスティアニーニ・オペラツアー”準備、日程の接近から列席を断念しました。しかし研究会の代表として会員が出席し、次のような報告と写真を頂きました。
報告
4:30から碑のプレートの下で、マヌエーラさんの挨拶、シルミオーネ市の文化評議員挨拶などと共に研究会の会員として挨拶しました。式の間、何度も日本から、日本の「エットレ・バスティアニーニ研究会」という言葉が聞こえました。バスティアニーニの故郷シエナの彼の地区“パンテーラ”の方が行事につける正装で地区の旗を持ってプレートの下で敬意を表して立っていました。
除幕式の後6:30から追悼の音楽会とミサが教会で開かれ、ペロージ、モーツァルトなどの曲を地元ブレッシャのコーラス団体が演奏されました。聖体拝領の間、バスティアニーニが歌う“Vergin tutt’amor”が流されていました。(写真上、マイクで挨拶・進行をするマヌエーラさん)
9:00から同教会でギターとフルートの演奏があり、その演奏は引き込まれる雰囲気でした。バスティアニーニの「Il barbiere di Siviglia」の舞台衣装の写真が掲げられていて、「カルメン」演奏時にバスティアニーニを偲ぶコメントがありました。深夜まで大勢の参加者の元、厳粛で熱く心揺り動かされた式典でした。
以上のような報告を受けました。そして、マヌエーラさんからも「式はシルミオーネ市関係者と音楽団体、バスティアニーニのお孫さんとそのお母様や、「Ettore Bastianini-Una voce di bronzo e di velluto」(日本語訳「君の微笑み」辻昌宏・辻麻子訳、フリースペース発行)や「Ettore Bastianini-I suoi personaggi」の著者マリーナ・ボアーニョとジルベルト・スタローネ、シエナのパンテーラの方々とそのご家族、司祭等の臨席の中、プレートはパンテーラの旗で覆われ、それを除幕して披露されました。参加者全員に“碑文プレート(targa)は日本の「エットレ・バスティアニーニ研究会」と費用を共同で負担し設置したことを報告しました”」という連絡も受けました。 また式典翌日には、もうイタリアのHP上でも除幕式の様子が写真付きの報告文で掲載されていました。ここでも日本の「エットレ・バスティアニーニ研究会」からの参加を報じていました。バスティアニーニの芸術を研究している研究会にとって、彼の名をシルミオーネに残すことができたことに大きな意義があると考えています。これで没後25周年時にシエナの人々が彼の生家にかけた記念碑のプレートと合わせてふたつとなります。