Birgit Nilsson。スウェーデン、カルップー生まれのソプラノ歌手。同国で逝去され葬儀を済ませた報がAP通信より1月11日にありました。死亡日時は不明(1918・5・17-2006・1・ 享年87歳)
ニルソンは戦後ワーグナー歌手として頭角を現し、そのブリュンヒルデ、イゾルデなどは傑出していました。彼女の輝かしい強靭な声と歌唱力は永遠に語り継がれることでしょう。
またイタリアオペラ界でも活躍し、『トスカ』『アイーダ』『トゥーランドット』『仮面舞踏会』などを歌いました。エットレ・バスティアニーニとの共演では、ウィーンで1958年にアメーリア(仮面舞踏会)を、1959年にアメーリアとトスカを、1960年と1961年にアイーダがありました。
歴史的な『ニーベルンクの指環』全曲録音時の映像からは、歌い朗らかに共演者と談笑する姿が見られました。また1996・4・27の指揮者ジェームズ・レヴァイン、メトロポリタン歌劇場デビュー25周年コンサートでは、ブリュンヒルデの一節を披露されました。その美声と明るい元気な姿はまだ記憶に新しい所でした。
謹んでご冥福を祈ると共に、ソプラノ歌手としての栄光を称えるものです
2006年1月15日